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週刊ヤングジャンプ掲載の漫画、実写映画化された作品について

日々ロック

ロックスターを目指す少年の物語

漫画を原作とした実写映画化がする中で一つ思うことがある、評価についてではなく、こんな作品あったんだという点だ。世の中、ここで言うところの日本という枠の中で出版される雑誌はいくらでもある。分類に分けるだけでも、

少年誌
少女誌
青年誌
成人誌

といった大まかなに4つの分野でそれぞれ派閥をきかせた雑誌を知っている人は多いでしょう。成人誌については未成年に購入はできない、あるいはあらゆる意味でかなりコアな雑誌も多いことから近年では休刊に追い込まれてしまうものもいくつかあるほどだ。以前働いていた書店でも、自分が出会ったこともないような成人向け雑誌を見たときには、こんなのがあって売れているんだなぁと思ったものです。同時にどこにどんな需要があって、どの程度供給されているのか、その需給関係も中々に興味深いと経過を観察していたものだ。

懐かしく感じる一方で、雑誌の中を実際に見ていたかと言われるとさすがにそこまで懐事情やらスペースやらの問題に苛まれます。ただでさえ毎月何かしらのコミックス、及び雑誌が出されているためその全てに目を通す、というのは無理難題だ。収入の殆どを費やしてコレクションとしているようなマニアックな趣味があれば話は別ですが、知らないものは知らないままになります。

メジャー級の人気を獲得した漫画作品が表の世に出る一方で、コア界隈で人気を博している作品が表に出るためにはタイミングはもちろんのこと、きっかけも重要となる。その一つに『実写映画化』といったメディアミックス展開がキーポイントになります。映画が売れる売れないに関係なく、世に広まるという意味ではこれ以上ない宣伝材料だ。だからこそ利用する手はない、そう考えられるのも頷けるでしょう。

さて、そんな筆者も数年前まで見たことも聞いたこともなかった今作『日々ロック』なる作品について、原作と実写映画化の2つを紹介・考察していこう。

作品概要

日々ロックという作品が世に登場したのは今から6年前の2010年のこと。かなり前から連載されていたので、当時から既に知っていたという人も多いでしょう。そんな作品のキャッチコピーは、

『世界一カッコ悪いロックスター伝説』

というものだ。

同作はいわゆる過去に発表されたバンド漫画に部類するものとなる。それでは確かに他作品の中に埋もれてしまうのも理解できる。なにせ同じようにバンドをテーマにしている作品は数多く存在し、その中には完成度の高さからバンド漫画の定番になってしまったものと比べられてしまいます。そうなるとどうしても注目度は下がりがちになってしまうため、ヒットするかどうかもかなり危うくなります。テーマ的にも、主人公はいじめられっ子で音楽に打ち込む中でプロを目指していく青春マンガとなっている。どこぞの漫画作品を連想させられますが、一つ違うところといえば、物語に登場するキャラクターの個性が半端無く強い、という点だ。

作中に登場する人物

では同作の登場人物について話をしていこうと思う。一言でいうと、他作品のバンド漫画と比べても異色・個性、といった言葉で括れるのが見える作品だ。ただ人によっては『下品すぎる』という印象を持ってしまう人もいるかもしれません。どのように思うかは受け取り手の判断に委ねるとして、今作の魅力というか、かなり異彩を放つ主要キャラクターを紹介していこう。

主人公 日々沼 拓郎

本作の主人公である日々沼 拓郎、バンド時は日々ロックと名乗って活動をしている。勉学・スポーツ共に出来ず、いじめられて過ごした高校生活の背景で、バンド活動にうちこんで日々の鬱屈した感情を発散していた。けれど物語始まったばかりの当初は実力は評価されておらず、興奮して全裸になり局部を露出する癖を持っている。当然、そんな過激すぎるパフォーマンスをするせいで人気もないまま独りよがりで消えて行くと思われていましたが、後に組むこととなるバンドメンバーたちとの交流を重ねる事でこれまでの自分勝手なスタイルの脱却に成功していった。

拓郎の相棒 草壁まもる

拓郎の良きパートナーであり、同時に学生時代は彼とともにいじめられていた少年。実家は裕福な家で自宅には音楽スタジオを持っているほど。拓郎との出会いでこれまでと違った自分になろうとしてバンドを結成して活動していたが、ある事件によって少年院への入所を余儀なくされてしまいます。

出所した後、自堕落な生活を過ごしていたものの、ある時期を境に改心してバンド活動に精を出していく。

バンドの常識人 依田明

拓郎に誘われる形でバンドに加入した、メンバーの中でも二人を支える縁の下の力持ちとして活躍する。バンド内で最も冷静な判断を下せる事から度々頼りにされており、音楽的技術も二人と違って長年の経験が培われていた。ただある件から音楽をしないと課していたものの、拓郎のロックに影響されてバンド活動に参加、本格的に指導していきます。

拓郎たちとの仲違いで解散状態にあった際、他のバンドからメンバーにならないかとスカウトされるほど、実力が高い。

三人を中心として

主要な登場人物として描かれているこの三人が活躍する『ザ・ロックオンロールブラザーズ』というバンドが日本、並びに世界へと注目されていくというのが大まかな内容展開となります。学生時代に始めたバンド、それからインディーズデビューや解散を経ても再集結して活躍していくという流れだ。

そんな日々ロックですが、原作では何度か完結しては再会しており、物語は4部構成の全63話でまとめられています。連載期間は5年ながら物語の幕が閉じられては開いてを4回繰り返したという、異色なスタイルはそれだけ注目があったということだろう。実写映画化するにあたってはこんなに面白い作品はないという意見をもっていたため、実現したと見るべきだ。

とはいえ、公開されたばかりの頃は原作もまだ連載中となっているので、途中までを表現した趣きへ舵取りをしています。