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週刊ヤングジャンプ掲載の漫画、実写映画化された作品について

実写映画のあらすじとして

原作と映画に違いはあるか

そんな日々ロックが実写映画として公開されましたが、原作とを比較してみるとそこに違いがあるかどうか、その点を少し見てみたい。一言で言えば何とか活動をしながらも、倦ねいている場面の連続など、やりきれないながらもロックに対する愛情や精神は非常に伝わってきます。ただ成功する話ではなく、泥臭くも人間的な深みを持たせた展開が魅力の原作ですが、映画でそれがどこまで表現できているかが鍵だ。

一言でいうと、実写化されたことにより強調されるのは主人公たちの狂気の部分だろうか。異質とも取れる展開の連続にただただ呆然と眺めているだけになりがちですが、これでこそ日々ロックと呼べるかもしれません。

では実写映画の内容・展開はどのように運ばれていくのか、それらを紐解いていこう。

作品概要

あらすじ

日々沼 拓郎・草壁まもる・依田明の三人が結成している『THEロックオンロールブラザーズ』は路上パフォーマンスで活動しているバンドをしているも、イマイチ人気を得られない3流バンド。不良に絡まれ、殴られて気絶している際には大根を持ったおばさんに人工呼吸をされるなど災難な目にあっています。そんな彼らもいつかは大成しようと東京へ向かうも、5年経った今でも売れないバンドマンという身分に他ならなかった。

それでもロックに対する一途な思いがある拓郎たちの演奏に、心を打たれたのは世間でトップアイドルとして活躍していた宇田川 咲である。いつものように拓郎が全裸になって演奏をしていると、手に持っていた瓶で咲は彼を殴り、まもるからギターを奪ってノリノリで演奏をしていきます。終了後、拓郎のことを気に入った咲は自身の新曲を書いてくれと依頼した。

咲という芸能人の伝により、音楽業界の有名なプロデューサーに演奏を見てもらえることになった三人は舞い上がります。けれど三人の演奏を見る価値もないとばかりに貶されたことで、メンバー間に亀裂が走ります。ただその喧嘩がヒートアップしすぎたせいで、活動拠点かつ寝床だったライブハウスが炎上してしまい、修理費である500万円を捻出するため拓郎たちはバンド活動を休止した。

バンド活動を休止してから3ヶ月が経ったころ、テレビから咲が倒れて余命短いことを知った拓郎。無下にしてしまった彼女からの楽曲制作依頼をやり遂げ、また彼女の真意を知ったことによりバンドマンとしての血が疼き出します。

渾身の出来となった楽曲を届けに向かった拓郎だったが、生きることに疲れきった咲に拒絶されるも、彼女にもう一度活躍して欲しいと願う拓郎が取った行動はバンドという手段だった。共に駆けつけてきたまもると明と共にバンドを再結成し、咲に生きる希望を届ける。

それからしばらくして、三人は地方のライブハウスを転々としながら活動を続けているのだった。

原作の表現が実写になると

日々ロックは連載されている雑誌もあって、原作で表現されている内容の一部がかなり過激な部分が目立つ。中でも拓郎が興奮してくると演奏中に脱ぎだしてしまい、局部を晒しながらパフォーマンスを行う点だ。正直な感想、ここまでテンションが上がって露出狂的な部分を垣間見させるロッカーなど、聞いたことがない。それくらい音楽を楽しんでいるのは分かるのだが、リアルにこんなのがいたらと思うと歌手としてもろくにヤッていけるわけがない。

そんな奇天烈な行動を、実写映画でも遺憾なく、存分に披露しているのだ。ドン引きどころの話ではない、仮にもイメージも大事にしなければならない役者さんがここまで体を張った演技をするのは、リスクが伴うのではないか。そんな心配をしてしまうほど、強烈な作品になっています。

面白さという意味では

バンド漫画としての楽しみも確かにある今作、原作同様に挫折しながらもひたむき過ぎるくらいに前を向いて歩いている姿は、見ている人を時に励ましてくれるだけの力を内包している。それはいい、それはいいのだが、何も原作ならではの表現をそのままに表してしまうのが、映画としての面白さに繋がるわけではないだろう。

事実、実写映画となっても話題性はあっても見ていて不快になったという人も多そうだ。物議を醸しだしそうな作品だが、青春コメディというカテゴリーで見れば間違いなく上位に位置するでしょう。

過激すぎたのが敗因か

ですが面白ければいいというものではない、バンドマンをテーマにしているのであればやはりある程度何処か勇ましく、立ち振舞にも信念めいたものを持たせて欲しかったというのも本音だ。音楽が好きなのは良い、けれど脱ぎだして狂気の演奏を披露するバンドなど誰が好きだというのか。また何から何まで空回りしっぱなしなのも面白いには面白いと取れますが、どこかシュールすぎて笑いを通り越して乾いたものしか出てこなくなった。

ヒットしなかった、という点を思うと妙に納得させられる。