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週刊ヤングジャンプ掲載の漫画、実写映画化された作品について

過去のバンド漫画と比較して

日々ロックのような

バンド、そして活動するバンドマンに焦点を当てた作品は数多く存在します。筆者もロックバンドというのをテーマにこれまでいくつも記事にしてきましたが、正直見たことも聞いたこともない作品の数々ばかりだった。漫画や実写に関係なく、作品としてみればその数は数多と言って良いはず。中には打ち切られてしまい世に出てこなかったものも含めると、数えるなんて無理な話だと糾弾されてしまいそうだ。それくらいにバンドが活躍するものが多いというのは、題材として取り上げられやすいということなのでしょう。

そんな中で日々ロックという作品について語るとするなら、かなり特異な地位になると考えられます。カッコいい、そう思う人もいるでしょうが、せっかく漫画で見ているのだから二次元的な面白さにするくらいがちょうどいいのでは、そう思っている人もいるかもしれません。リアリティを持たせすぎず、かといってやり過ぎ描写もしないに限る、そう論じられるケースが多々見られるため、読者やら見る人の意見は辛辣だ。

日々ロックのようにロックバンドが活躍する作品ともなると、基本的に主人公は格好良く描かれる傾向が強い。漫画作品でもその傾向は強いですが、晴れ時々大嵐的な感じで斜め上の展開が待ち構えていることもある。ではこれまで発表されてきたロックバンドが活躍する作品で、主役として活躍するキャラクターの中でも代表的な作品からその魅力を引き出しつつ、日々沼拓郎とを比較してみよう。

日々沼拓郎と比較した場合

先に言っておくと、日々沼拓郎よりも中々に特異なキャラはいないと考えている。ですがそこは表現の世界、上には上を行くと言わんばかりに個性的なキャラクターが活躍する作品も多くあります。今回はその中でも『快感フレーズ』・『BECK』・『デトロイト・メタル・シティ』の3つに絞って比較してみたい。

快感フレーズ 大河内 咲也の場合

バンドで活躍するキャラというと、何かと先行しがちなのが美形であるかどうかだ。数多くある作品の中で典型的ともいえるのが少女コミックとして90年代に10・20代の女性から熱烈な支持を集め、少女コミックスとしては代表的な作品として知られる『快感フレーズ』に登場する『大河内 咲也』がいる。バンド・リュシフェルのボーカルとして活躍するこの青年、出自は日本とアメリカのハーフで黒髪に青瞳となっている。過去にこのことが原因で周囲から冷たい目で育ち、どこか冷徹さを抱いたこの男性もバンドのボーカルとして天性の才能を見せつけます。

活躍していく中でヒロインと恋仲に落ち、少女コミックスとは思えないような過激な性描写のオンパレードに物議をかもしたが、それが今作の面白さに繋がり、少女漫画とロックバンドを掛けて出来上がったのが、今作となっている。日々沼拓郎と比べてしまうほうが悲しくなる、冴えないままでバンド活動に満足しながら、咲也はアメリカでメジャーデビューするくらいに成長しているので、比較するのもあれか。

BECK コユキの場合

王道中の王道として、あるきっかけから音楽の世界に目覚め、やがて世界のロックバンドとまで言われるほどに成長するボーカリストとして『BECK』の『コユキこと田中幸雄』が挙げられます。拓郎はストレスのはけ口として音楽に逃げ場を見出していましたが、コユキの場合はそもそも自分のライフスタイルに音楽などありませんでした。それを後に出会う竜介に感化されたことでバンドに興味をいだき、天性の才能を見出されて歌手として活動していきます。

やがてコユキ・竜介らが率いるバンドは日本のみならず、世界的に活躍するバンドに成長。その後も世界からバンド出演してくれとのオファーを受けながらも、自分たちの音楽を届けるとしてライブハウス活動をやめずにいる。何処か根っこが似ているようですが、成功までの展開があまりに違いすぎる。もっともな違いとしては、拓郎とコユキでは才能に差があったという点だ。コユキのように天性とも言える何かを持っておらず、拓郎は地味ながらも愛だけは誰にも負けないステージ限定の露出狂という肩書。

こちらはこちらで比べては行けない対象かもしれません。

デトロイト・メタル・シティ ヨハネ・クラウザーII世の場合

拓郎ほど狂人めいたキャラはいない、そう思うでしょう。ですがロックバンドで過激かつ苛烈、こんなの映像化出来るのかと言われた作品の中で脅威と言っても良いヒット作になった『デトロイト・メタル・シティ』のヨハネ・クラウザーⅡ世を忘れてはならない。素の人物はフォークソングを愛する平凡な田舎少年で、契約しているインディーズレーベルの意向により、本人が納得しないままでロックバンドのギター兼ボーカルとして活躍する羽目に。しかも本人の意志にそぐわず、界隈では有名人になってしまった。

ステージ上ではその圧倒的なギターテクニックを始めとして、謎とされる出自もあってファンから崇拝されていると同時に恐れられてもいる。それが返って人気を集めていると言われているくらい、凄い。拓郎と比べると過激さではヨハネ・クラウザーⅡ世の方が上だろう。ですが技術的な面では元の本人もギターをこよなく愛していることから、尚の事ヨハネ・クラウザーⅡ世として売れるのが辛いところ。

過激さでは拓郎と同等ですが、技術的にはヨハネ・クラウザーⅡ世の方が圧倒的に上だ。