Image 2
Image 3
Image 1
Image 4

週刊ヤングジャンプ掲載の漫画、実写映画化された作品について

GANTZ

実写のリアル感を忠実に再現

漫画を原作にした作品の中にはもちろん、成功した例もきちんとある。有名作品もありますが、個人的に変態的な作品なんだけど忠実すぎるくらいに再現されている、などといった感じに往年の作品が実写化である意味名作となったケースを見かけると、あながち馬鹿には出来ません。ただこれも原作をきちんと脚本家が目を通して、物語の世界観を理解しているかが焦点だ。再現されている、そう銘打たれるほどに評価されれば、漫画原作であろうと成功する可能性は十分ある。また、作品に登場するキャラクターがきちんと合っているかどうか、これも重要な点だ。テラフォーマーズは観客動員数などを成功させるため、何かと盛り過ぎたと言われており、敗因もそれだと度々囁かれています。

さて、そうした中でも成功し、かつテラフォーマーズなどと同じ雑誌で連載されていながら、圧倒的な人気を勝ち得た作品といえば『GANTZ』をおいて語ることは出来ないでしょう。作品こそ知っていたが、今まで知らなかったこともあり、執筆の前に作品を一通り見てみたが、正直まさかの内容に驚かされた。

そうした点も踏まえてGANTZについて概要をまとめつつ、公開された実写映画に触れていこう。

作品概要

GANTZという作品について語ると、端的に言えば『SFスペクタル』という表現が適切だ。筆者もまさかこういう話だとは想像していなかった、作品の雰囲気やキャラクターの様相などから警察などの特殊部隊が秘密裏に悪の組織と戦う、的なものだと思っていた。あながち間違ってはいない、戦うという作品の傾向はよく似ているものの、物語はあらゆる意味でグロテスクな内容で巻き起こります。

グロテスク、という描写がこれほど似合う作品もないでしょう。正直なところ、テラフォーマーズや東京喰種と良い勝負をしているほど。実際に劇場作品として公開されているが、見た時にはそのあまりの迫力に圧倒されつつ、壮大な世界観に魅了された。単純に面白い、そう感じたほど。

ではGANTZについて、簡単にあらすじから紹介して、考察していこう。

あらすじ

都内の高校に通う玄野計がある日、地下鉄のホームに居ると小学生時代の親友だった加藤勝を見かける。気づきながらもスルーしようとしたところ、ホームに落ちてしまった酔っぱらいを助けるため、加藤が助けに入る。そこで加藤が玄野を見つけて助けを求めてきたので、嫌々ながらも加藤の手伝いをする事に。その時、タイミング悪くホームに電車がやってきてしまい、三人は共に電車に轢き殺されてしまう。

死んだ、そう思っていると次の瞬間には見知らぬマンションに玄野と加藤はいた。けれどそこには自分たち以外の人間がおり、更に部屋の中心には不気味な黒い球体があった。球体は『ガンツ』と呼ばれ、玄野たちに異星人たちとの戦いを要求するのだった。やがて彼らは地球そのものを掛けた命運を担うことになる、そのことを知らないまま。

設定を知っている前提で

今作に関して言えば、作品をきちんと理解していないと内容がわからないという描写が多く見られます。原作でどのようにして物語が展開しているのか、それに伴う形でキャラクターがどうしてこんな事をさせられているのか、それを理解する必要がある。現在は既に物語は完結しており、絶大な人気を呼んだまま迎えたフィナーレとなっています。

結末だけ知っていればなんとかなる、というものではない。筆者は別段作品の最後がどうなるかについて、先に知っても抵抗感はない。むしろそこまでに至るまでどんな展開が繰り広げられているのか、というのを紐解くのが好きだからだろう。GANTZもその例に外れないが、一つ難しいのが世界観についてだ。何しろ作者が精密機械といえるような作りこまれた作品を作り出す、奥浩哉先生なので理解していないと話の内容に置いて行かれます。ただSF関連の、シリアスな展開を描かせたら定評ある世界観に仕立ててくるので、そこも評価されるべき点だ。

総合的に判断して

実写映画について語る前に原作への感想としては、一度全巻を読んで見るのがオススメと言える作品になっています。世界観と設定に矛盾が見られないため、辻褄が合わないということもない。一つ気をつけておきたいこととして、とにかく人が死ぬのだが、グロテスクな描写が連続するので見ていて堪えることもあるという点だ。

事実、実写映画ではそうした部分まで忠実すぎるくらいに再現されているため見た人は軽くトラウマになってもおかしくないレベル。それでもR-15ではなく、PG-12指定作品というかなり低めに設定されている辺りが、日本の映画作品に対する規制で理解しかねる。なにせ人体が爆散するシーンの連続、血が大量に出る辺りに恐怖を感じる人がいるなら、見る際には注意が必要となります。