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週刊ヤングジャンプ掲載の漫画、実写映画化された作品について

テラフォーマーズ

最も異色な作品として

日々ロックという作品をよく雑誌連載出来たものだ、などと思った人もいるでしょう。それくらい世の中の雑誌に掲載される漫画の数が多く、かつ様々なジャンルやテーマを用いた作品が存在しているのです。本屋に勤めていたから詳しい、なんて話はない。自分が担当している棚や売れ筋商品などには目を通すものの、マイナー過ぎる作品など見ていないも同然だ。働いていた頃を思い出すと、見たことも聞いたこともない、どこで連載されていた作品なんですか、などの問い合わせを頻繁に受けたこともあったので、懐かしく思う。それくらい世の中にはコアだけど一部界隈で人気を博している作品が多いのです。

掲載誌は週刊ヤングジャンプと青年誌に分類されているので、日々ロックのように多少強烈な描写であっても掲載が容易になっています。だからか、過去に掲載された作品の中にはグロテスクだったり、あるいは性描写が多く取り入れられた作品があったりと、多種多様の人々の興味関心を引いていた。

ではそんな同雑誌の中で掲載されている作品の中で日々ロックのように実写映画化した作品がどれくらいあるかと調べて見た。するとそこでまず取り上げたいのは、異色の作品として鮮烈なデビューを果たしながら大ヒット作品にまでなった『テラフォーマーズ』について語らなくてはならない。

人間対ゴキブリという構図

テラフォーマーズという作品が彗星のように登場したのは2011年代のことだ。その頃は雑誌掲載でまだ知られていなかったものの、1年後に発表されたコミックスによって認知度が増していき、注目度が上がります。その頃、店員同士でこの作品がやたらと売れると称して完売しても次の入荷はいつかと問い合わせを受けることが多々あった。これだけ言われるから相当面白いのだろうと思って後学のため調べてみたが、内容に唖然としたものです。なぜなら『人間がテラフォーミング計画の一環で化け物化したゴキブリと火星の覇権をかけて戦いを繰り広げていく』というものだったからだ。

ここまで大胆不敵な内容もそう見られるものではない、そして作品の展開は読者の予想を裏切るように流れていき、メインヒロインと思われていた女性ですら物語がまだ開幕もしていない段階で退場するなど、色々と話題をはらんでいたのです。

それくらい鮮烈な作品デビューを飾り、コアな人々から愛されながら一般知名度を挙げていった、それがテラフォーマーズという作品がヒットした傾向に繋がっている。

対する人間も

火星をテラフォーミングをする一貫としてゴキブリと苔を遺して再生が試みられたことから、今作の流れに繋がります。この計画はリアルに火星で試してみてはと言われていたものを、作者の独創性により、ゴキブリが超進化を果たして人間たちにとっては敵生命体となって立ちはだかる。

進化したゴキブリは二足歩行の強靭な体つきを手に入れたことで圧倒的な戦力で主人公たちを蹂躙、第一部では100名いた探索チームが2名の生存者を遺して全滅という最悪の結果に終わってしまった。そんなゴキブリたちに対抗という名目でないこそ、主人公たちも昆虫をベースとした改造手術を受けてゴキブリたちと過激な戦闘を繰り広げていく。それでも徹底的とも言える戦力差は見ているだけで、かなり辛くなります。なにせバッタバッタと登場人物の大半が死亡・虐殺される姿はもはや嬲られるという表現を使ったほうが的確だ。

こんなはずではなかった

作者がはじめからこんな作品を書きたかったのかといえば、そうではない。当初は不良漫画を持ち込むもこれではダメだとボツを喰らい、代わりに『潜水艦か宇宙船か火星の漫画』のどれかにしてくれと頼まれたこと。ものすごいアバウトな注文ですが、その結果としてテラフォーマーズが生まれたとされています。それは流石だなというところだが、ゴキブリが超進化したらこんな風になるのか、なんて考えると空恐ろしくなる。

連載から5年で

かなりインパクトを残して誕生したテラフォーマーズ、その人気は連載5年足らずでコミックスの発行部数が1,600万部を突破するほど。5年という期間で考えれば、こんな短期間で1,000万部を超えたというから凄い。いくら人気があるからといっても、そこまで凄い人気を得ているとは思わなかった人も少なからずいると思います。作中ではとにかく人がばっさりと殺されては死んで、陰謀やら策謀やらが渦巻く世界観にドロドロな展開が巻き起こる。

こういう作品が面白い、そう感じつつもちょっと死に過ぎなんじゃないのかな、なんて思ったりもしたが人気の度合いは思った以上に高いようだ。